☆DB夢小説〜空の魔物〜☆

AL
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 つまり話をまとめると、こうだ。
 わたしが会社から飛び出したあと、トランクスはブルマさんからしこたま説教を食らい、カメじいさんやイラータさんからわたしが警察にたて突いた理由を知って、血相かいて、わたしを探し回ったそうだ。

 血相かいたのは、それだけじゃなくて、わたしの気がわからなくなってしまったこともあるんだろうけど・・・・・・。

 ようやくわたしの気を見つけてフルスピードで駆けつけたと思ったら、全力でぶっ飛ばされて、まあ、気の毒だねえ。
  
 カラとの一戦のあと、気をうしなったわたしをカプセルコーポレーションに運び、過去の世界へ連れて行ったと・・・・・・。
 カラの陰謀を阻止するためと、カラの仲間ALに寄生されたわたしを助けるために。

「んっふっふっ♪ そ、れ、でぇ? ルンルンさんはつまり、トランクスのカノジョなのよねぇ?」

 談話室で、トランクスの仲間と事情をまとめていると、若いブルマさんがずずいと迫ってきた。

「まあ、はい」
「お付き合いしてどれくらいになるのかしらぁ?」
「もう二年になるかな」
「あらぁ、今が一番楽しい時期ねえ♪・・・・・・で? で? どこで出会ってどう付き合いだしたの?」
「母さん! 今はそんな話しをしている場合じゃあ・・・・・・!」

 トランクスの苦言を無視して、ブルマさんがさらに顔を近づける。

「告白の言葉は!?」
「トランクスが『もう俺以外の人間とキスするのはやめ・・・・・・』」
 トランクスがわたしの口をふさいだ。
「恥じらいがないんですか、あなたは!」

 ねえよ。知ってるだろ。

「・・・・・・母さんも! 今はそれどころじゃあないんですよ!」
「はいはい。わかったわよ。あとでじっくり聞いてやるんだから。それで、ルンルンさんは落ち着いた? 足りないモノがあるならなんでも言ってちょうだい」

「もう十分だよ。強いて言うなら、もっとがっつりしたものが食べたい・・・・・・」

 わたしは粉々にくだけたゼリーをちびちびと口に運びながら言った。
 シャワーを借りて、服を新調してもらい、首と肩の手当までされて、ずいぶんな歓迎を受けている。

 ただコックピットで暴れられたら手の打ちようがないからと、神経に麻酔をぶっさされたらしく、麻酔がまだ抜けきってねーんだよ。
 酸素チューブはいらねーみたいだけど、口の中で食べ物が流動していく感覚があまりない。
 
 下手したら、飲み込めずに、よだれごと外にたれそうだ。
「麻酔が抜けて、そのALっての?そいつを追い出したら、ごちそうをいっぱい食べさせてあげる。今夜はバーベキューよ」

 とウインクするブルマさんが、絶世の美女に見えるねえ。
 思わず苦笑いしていると、ヤムチャって背の高い男が「しかし汚いマネするな。カラってやつ。身内をコントロールして、襲わせるなんて」と腕組みしながら言った。

 わたしはゆっくりと首を振ってから、トランクスを見る。

「コントロールなんて、されてねーよ。最悪半分以上はね。盗み聞きしてたなら聞いただろ? わたしはまちがいなく自分の意志で、トランクスを襲った。身体も自分で動かして、予想以上の動きができたよ。息ができねーくらいだった」

トランクスが「俺はぜんぜん気にしていませんから」と肩に手をのせた。
「カラが言っていました。たかを外して、力と自信をあたえたと、おそらく身体能力を超える力をくわえられていたのかも知れません」

「・・・・・・」

 わたしはトランクスの横顔を無言で見つめる。

「そのカラを造ったツフル人って、何者なんですか? どうしてサイヤ人を滅ぼそうとしているんでしょう」
 
 トランクスのおいしそうな名前の師匠がたずねる。

「ベジータが言ってわ。サイヤ人に滅ぼされた種族だそうよ。惑星ベジータはもともとツフル人が暮らす星だったんだけど、そこに漂着したサイヤ人がツフル人を根絶やしにして自分たちのものにしたんだって。・・・・・・ま、言った本人は相変わらず重力室に引きこもりなんだけど!まったく協調性がないんだから」
 
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