1/10ページ目 どうしても抑えきれなくてソファで重なりキスを交わしていると、不意にくちびるを離した屡薇は優しく声を掛けた。 「ねぇ、真依さん、」 「ん…っ、何…っ?」 真依はつんけんした態度を見せようにも、できなかった。 キスが気持ちよくてすでに、腰に上手く力が入らなくなっている。 「玩具用意してあんだけど、使っていい?」 「ええ…っ!?」 その中で、屡薇はわざわざばか丁寧に確かめた。 この状況で使うとなれば否応なしに、アダルトな玩具だとわかる、わかるからこそ拒否してしまいたいが拒否できる空気でもないし気分でもない。 「ずっとムラムラしてたから、さりげなく用意してあったんだ、これさ、可愛くね?」 「いや、可愛いも何も、普通のピンクローターじゃん……」 得意げにソファの隅っこからピンクのローターを取り出した屡薇は笑い、真依は呆れた素振りをなるべく見せながらもドキドキしていた。 玩具でちょっと激しいやつに燃えてみたい気持ちは、抱えている、隣カップルも玩具で激しいやつに燃えているのでバイブとローターが隣合わせという形になった。 「真依さんに使ったら可愛くなるよ?」 面白そうに口にして、緩い振動でスイッチを入れた屡薇はローターを服の上から胸に当てた。 「あ…っ、ちょっと…っ、」 真依はビクッとふるえて、甘ったるい声を上げた。 ローターの振動はじわじわ胸に伝わり、キスで濡れた部位がさらに濡れてゆく。 「そういう声が聞きたかったんだよね……」 妖しく微笑むと、ローターを胸に当てたまま屡薇は首筋へとキスをしていった。 「ん…っ、あ…っんっ、あ…っ、やだ…っ、くすぐったい…っ、」 恥ずかしくなる真依は声を抑えようとするものの、ままならない。 くすぐったくはあるけれど、ほんとうは嫌ではない。 「どっちがくすぐってえの?胸?それとも首?」 屡薇は耳にくちびるを寄せて、確かめた。 玩具を当てられている胸がくすぐったいのか、キスをされている首がくすぐったいのかを。 「ど…っ、……どっちも…っ、」 癪だったが、真依は素直に応えた。 いずれにせよ仕掛けているのは彼なので、くすぐったくて気持ちいいことに変わりはない。 一人で玩具を使って気持ちよくなろうとしても、こうはいかない。 「え〜、嬉しいこと言ってくれんじゃん、」 エッチの最中にはしゃいだ屡薇は耳もとにもたくさんキスをした。 リップ音は聴覚を刺激して、彼女をどんどんぞくぞくさせていった。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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