1/11ページ目 冒頭でいきなり、前回のおさらいと行きます。 ヒロインであるナナはどうしても彼氏の薔を襲いたくなり、親友のこけしちゃんに相談をし、ナナ攻めに萌えすぎたこけしちゃんはぶっ倒れて彼氏のゾーラ先生に介抱してもらいました。 結局、相談に乗ってもらえなかったナナは自分の力で何とかし、騙し騙されで薔の寝込みを襲うことに成功。 つまり、前回ナナは薔を襲ったのである。 「今日の薔はおかしいですよ……何かあったんですか?」 次の日、ナナはとあることが心配になり、ついに声を掛けた。 ベッドに入ったふたりはすっかり、就寝の支度をしている。 「どこがどうおかしいのか詳しく教えろよ。」 堂々と聞き返した薔は容赦なく、彼女が心配している内容を詳細に聞き出そうとした。 「だって、今日は何にもエッチなことをしてないですよ!?いつもはエッチすぎる薔ですのに、何にもエッチなことをしてこないなんてやっぱりおかしいです!」 ナナは懸命に訴えた、要するに彼にエッチなことをして欲しいのだ。 ベッドに入ったらさすがに何かしら仕掛けてくださるだろうと思っていたら、何もされる気配がなくやたらと心配になった。 「俺たちは形勢逆転しただろ。忘れたのか?」 「えっ……?」 堂々とした態度のまま、薔はさらりと彼女を諭した。 彼の色気は凄まじく、これでエッチなことをしないなんて罰当たりにもほどがある話だった(※ナナの言い分としては)。 「おまえから仕掛けてくんねぇと、もう俺からはどうする事もできねえ。」 やがて薔は、いつからそんなシステムが設けられていたのか、衝撃の事実を明かした。 「ええええええええ!?」 驚愕のあまり、ナナは仰け反った。 そんなシステムがあったのなら早くから知っておきたかったが、彼が独断で設けた意地悪なシステムだと言うのであれば納得がいった。 むしろ、今までにはなかったシステムが急遽導入された理由は、単に彼の意地悪だとしか思えなかった。 「そんなっ、意地悪は止めてください!」 「何言ってんだよ、意地悪を最初に仕掛けていいのもおまえに決まってんだろ?」 「ええええええええええ!?それはわたしには、荷物が重すぎます!堪えられません!」 「正しくは“荷が重い”だ。」 「正しいのを教えてくださるんですか!?辞書を引かせないんですかーっ!?」 だがしかし、薔はいたって真面目というか堂々としていた。 おまけに定番の辞書を登場させず、ますます驚いたナナはベッドから転げ落ちそうになる。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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