1/15ページ目 すでにエッチに励んでいるカップルがいる中、旅館では夕食の準備が始められていた。 料理は各々の部屋へと運ばれるシステムになっている。 丁重にお断りもできると言えばできるものの、ある意味、焦らしの時間にはうってつけだった。 そして、襖を閉められた寝室にて、一人残された羚亜はぷるぷるとふるえていた。 夕食の支度がされている本間からうっすらと差し込む明かりにうっすらと照らし出されている両手には、ビキニの上下を持っている。 愛羅はちゃっかり、自分のビキニを持参してきてあった、もちろん彼氏に着させるために。 爽やかな花柄でレースがついており、ボトムは見事なヒモパンになっている。 (俺、愛羅さんの言う事ちゃんと聞いたよね…!?) と、本人に言いたいのに今ここにはいないので、羚亜は心で懸命に問いかけた。 作戦会議を行ったファミレスにて、彼女の言うことを聞いて余計な口出しをせずにいたのになぜビキニを着なければならないのか。 ものすごく腑に落ちない気持ちを抱えながら、羚亜はビキニに着替えてゆく、彼女から「着替えなかったらご飯はお預け」と言われてしまっているため空腹時の子羊は素直に従うしかなかった。 トップはさほど抵抗なく装着できたが、ボトムはかなりギリギリだった。 はみ出しそうで、落ち着かない。 夕食にありつけたとしても格好はビキニなので、羚亜は心底泣きたくなった。 でもここでしくしくしていると中居さんたちに気づかれてしまうと思い、努めて静かにしていた。 ご機嫌の愛羅は夕食の前にまた、一風呂浴びに行っていた。 ――――――… こけしちゃんは火照る躰を必死になって隠していた。 夕食の時間があったことをすっかり忘れていたのは迂闊だったが、断ってくれればいいものをきちんと受け入れた醐留権はさりげなく彼女を焦らしている。 媚薬が効いている体内では早く愛撫を再開してほしい気持ちが高まり、堪らなく焦れていた。 催淫効果は待ちわびている間に切れてしまうのか、わからなくて、できることならこのままずっと持続してほしいと願ってしまう。 浴衣しか身につけていないこけしちゃんは途中で恥ずかしすぎていたたまれなくなり、大浴場の女湯に逃げ込んだ。 ところが、すでにエロ親父愛羅が浴室で鼻歌を歌いながら独壇場を作り上げており、セクハラ回避のためにもすごすごぉぉと部屋に戻るしかなかった。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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