1/13ページ目 インターホンを繋ぎモニターで確認してみると、訪ねてきたのはお隣の屡薇だった。 「……何の用だ?」 落ち着きはらって問いかけた薔は片手で、ナナの口許を塞いでいた。 「……っ、う…っ、」 急に声を我慢しなければならなくなった彼女は、後ろからゆっくりと突かれながらぶるりと躰をふるわせる。 今日は一時も離してもらえないため、突然の来客はナナにとって危険な興奮材料となった。 『あっ!薔ちゃ〜ん、こないだはありがと!』 まさか室内でふたりが絶賛セックス中だとは思いもせず、屡薇は陽気な声で媚薬の礼を述べた。 おかげさまでビッチな彼女の嬌態をぞんぶんに楽しめたので、ほんとうに感謝をしている。 「あ?」 礼を言われるようなことは何もしていないと思った薔は、深く繋がっている彼女がキュウキュウと締めつけてくることもあり早く情事に戻りたくて、隣の金髪がそら鬱陶しくなってくる。 「っっ…っ、」 ズプリと最奥に突き当てられて、ナナはお腹の中までじんじんさせていた。 喘げないから焦れったいし、辛い、それがまた密な刺激となりからだじゅうは彼の虜になる。 『お返し持ってきたから良かったら』 「要らねえ。」 明るくお返しの媚薬を携えてきていた屡薇だったが、見事に途中で遮られた。 せっかく、お役に立ってほしくて別の媚薬をお裾分けに来たのに(一部はゾーラ先生にお裾分け予定)。 「も…っ、あ…っ、やめっ…くらさ…っ、」 「おまえが興奮してたからわざと対応してみた…」 ようやく声が上げられると思ったナナは甘ったるい声で訴え、面白そうに笑った薔はピストンを速めて両手で乳房を揉みしだく。 プッ…クニュッ――――… 「んっ…あっはっんっ、あ…あっんっっ、」 やわらかく乳房を揉みながら乳首をゆびで弾かれ、こねられ、気持ちがよすぎて仕方なかった。 「ら…めっ、ンっ、……薔…っ、ちくび…っ、あ…っ、」 「うん、思わずダメって言いたくなるほど気持ちよさそうだな?」 彼のほうを懸命に見上げようとしたナナは顎を掴まれ、ふたりはくちびるを寄せあった。 まずは吐息が混ざり、視線も交わり、激しいキスを交わしたくて堪らなくなる。 そして、くちびるはあとほんの少しで重なろうとした瞬間に、またしても、インターホンを鳴らされた。 「………………、」 しかも何度か鳴らされ、艶かしくディープキスを貪るにはあまりにもやかましすぎた。 もうちょっとでキスをしてもらえそうだったのに……と、ナナは切なくて泣き出したくなった。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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