2/11ページ目 「え?真依さん、俺の声がどこに響いちゃってるって?」 努めて呼吸をジェントルマンに整えた屡薇は、もう一回言わせたくてわざと聞き返した。 「やだ…っ、……だから…っ、子宮だってばあ…っ!」 お腹の辺りを両手で押さえている真依は、甘ったるい声で答えてくれる。 ビクビクとふるえている様が、偽りのない姿に見えた。 (これはたぶんガチだ――――――――っ!) 俺のビッチ降臨か!?とときめいた屡薇は、事態としては不測だったためにマグナムとやらが暴走しそうで正直戸惑ってもいた。 がしかし、早い段階でムードを壊しても許してもらえるレベルでのビッチに達しているのかはまだわからないので、まずは様子見といく。 「……てことは、俺にどうしてほしいの!?真依さん!」 慌ててリビングへ駆け戻った屡薇は危うく、途中でずっこけそうになった。 「ううう…っ、大人しくして欲しいい…っ、」 ドタドタとやられたことで余計に感じてしまったのか、真依はぶるぶると躰をふるわせている。 「じゃなくて…っ、ほんとは……ね…っ?」 「あ、ごめん、自分がうるさかったせいでその前の喘ぎみてえなのがよく聞こえてなかった、でもほんとのことじゃねぇなら、いっか……」 大人しくしてほしいの辺りが本気でよく聞こえていなかった屡薇は彼女の目の前に立ち、これから吐き出されようとしている本音と真剣に向き合おうとした。 普段だったら確実に、聞いていなかったことは怒られているだろう。 潤んだ瞳で見上げた真依は、おそらく、媚薬でも回っていない限りは決して口にしない台詞を彼にぶつけた。 「今すっごくエッチな気分だから…っ、中に出して欲しいよお…っ……屡薇くんっ……」 と。 言われたほうの身にもなってあげてほしい言葉である。 「あたしの中……屡薇くんのでとろとろにして欲しいの…っ、……お願い……」 真依が甘えた声で懇願してくる最中に一瞬、破壊力が半端なさすぎて屡薇はエデンの園へと堕落しそうになった。 「って、しっかりしろ俺!真依さんはさ、どうしてこう、ビッチになる時は極端にビッチなの!?」 そして、マグナムと共に奮い立った。 どちらかと言わずもがな、瞳を潤ませたいのは彼のほうである。 むしろ感極まって、泣きたいくらいである。 「あたし……そんなにビッチかなあ……?」 「自覚がねぇならわからせてやるよ、このド淫乱がーっ!」 頬を高揚させている表情に我慢がならなくなった屡薇は、彼女の隣に腰かけた。 ちなみに勢いに任せて言ってしまっただけで、ド淫乱については言葉責めというより切実な訴えだった。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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