※※第303話:Make Love(&Public sex).4
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 夏の夜空に星々はあまりきらびやかに映えないものの、夜空全体が淡く青く煌めいているようだった。
 本当は、夕陽が綺麗なスポットとして話題の場所だったが、ナナへのエッチな罰の時間があったために到着時刻がかなり遅れてしまった。

 高台にある公園はまあ夏休みと言えばそれなりに賑わっていてもおかしくありません、そこは“ご都合主義”という名のロマンとして大目に見てください。
 カップルもちらほらとおりますけれど、ふたりきりの時間を楽しむ=ふたりきりの時間ということでお願いいたします。




 「夜景でもじゅうぶんに綺麗だったな?」
 特等席のベンチに彼女を座らせると、彼女を見つめて薔は微笑んだ。
 夜風がさらりと揺らした髪のほうが圧倒的にきれいで、ナナは見惚れてしまう。
 「えっ?あっ、はい……そうですね……」
 それでも彼女は懸命に、頷いて応えた。
 景色がよく見渡せるベンチに座らされたのは、一見すると紳士的な彼の優しさである、でも今は立派な意地悪となっていた。

 じつは映画館で中に出されたあと、ナナは“とんでもないもの”でヴァギナを塞がれていた。
 バスの座席に座っているあいだもひたすら堪えて、公園を目指して歩いているあいだもずっと堪えて、今度はベンチに座りながら堪えなければならない。
 無闇に溢れだしてくるようなこともなかったが、栓の役割も果たしているその“とんでもないもの”が中や膣口で擦れて声を我慢するのが大変だった。
 おまけに薔はさりげなく、不意討ちで触れたりしてくるから余計に感じてしまっている。



 クプッ――――――…

 「……っっ、」
 中でまたちょっと動いたのがひしと伝わりきたナナは、ぶるりと躰をふるわせて息を呑んだ。
 早くこれを抜いてほしい、どうにかしてほしくて仕方がない。

 「どうした?」
 わかっているくせに、わからない振りをして薔は表情を覗き込んだ。
 そんなことをされてしまったら、ますます我慢ができなくなることを彼はちゃんと知っている。


 「やめ……て、ください…っ、」
 ナナはか弱い声を振り絞った、誘惑を止めてほしいと。
 入り口を塞いでいる“ザザえもんのキーホルダー”が、収縮により中で擦れる。
 応急措置として選ばれたのが購入したばかりのグッズだったわけなのだけど、凹凸があるためそれなりに強めの刺激も味わえていた。

 アダルトな玩具ではないところがまた、興奮を駆り立てる。
 たまにはこういうのも悦いもので、淫れた気分は高まり継続していた。


 「何か言ったか?」
 ほんとうは聞こえていたのだとしか思えない仕草で、彼は彼女のあたまをよしよしした。
 思わず嬌声を上げそうになったナナは片手を口許に当てて、キーホルダーを締めつけた。

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