2/14ページ目 (いいなあ……先輩はいつもこういう日常を堪能してるのか……羨ましすぎる。) 真依は指をくわえてこけしちゃんを見つめたい気分だった。 参加して早くも拝めた光景に萌えてしまって、夕方に参戦する予定の彼氏にはすぐにでもここに加わってもらいたい。 それより自分たちでイチャイチャすることを考えてほしいものである。 「とにかく!三咲もここに連れてきなさい、でなければ1分ごとにルームサービスを送り込むぞ!?」 「……強引な眼鏡だな、つうかルームサービスの頻度からして鬼だな。」 「君にだけは……言われたくないのだが……」 ゾーラ先生は心を鬼にしてホテルの従業員さんも汗だくにさせようと試みたようで、薔は渋々というかものすごく不機嫌そうにいったん部屋へと戻った。 「はあ……先輩、やっぱりこれ素晴らしいですね?要×薔、最高……」 「でしょうぅぅ?」 腐のつく乙女たちは一悶着を気にすることもなく、たいそううっとりしている。 「あのさ、愛羅さん……さっきから俺のこと見すぎじゃない?」 「だって羚亜くんの乳首ピンクで美味しそう……」 「ええっ!?」 バカップルはバカップルで、彼氏の乳首が危険な状態に陥っていた。 彼女のグラマラスな水着姿を愛でたいのにできない羚亜は、若干怯えている。 こんなときこそ教師である醐留権が場をとりまとめてくれてもよさそうなものを、 (羚亜にもらったものをつい、持参してきてしまった……桜葉に気づかれないうちにベッドサイドへ用意しておこうか……) 考えがいかがわしいためそれどころじゃなかった。 やはりゾーラ先生、ホテルに持ってきてしまったんだね、電マ。 ちなみにこけしちゃんと羚亜と愛羅は、持ってきてあるだろうな(ぁぁ)と確信してはいる。 「ゾーラ先生ぇ、ずぅぅっと薔くぅんが歩いてったほうを見てるけどぉ、そんなに気になるのぉぉ?」 「君はいつもおっとりしていて可愛いな、私が何を考えているのかも知らず……」 「えぇぇ?」 萌えながら彼に声を掛けたこけしちゃんはちょっと意味深な返しをされ、ドキィッとした。 もしかしたら薔くぅんを監禁してめちゃくちゃに犯したいのかなぁぁ……とか、考えちゃっている(そっちか)。 「ねぇねぇ、羚亜くん、泳ごっ?」 「うわあ……よくよく見たら愛羅さんその水着、大胆すぎない?」 「やだあ、どこ見てるの?羚亜くんのえっち!」 「愛羅さんだって、俺の乳首凝視してたじゃん…」 そのうちにバカップルが我先にと海に向かって駆けていき、濡れながら戯れる時間がやってきた。 これぞ、夏休みの醍醐味、っぽくはある。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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