2/12ページ目 (おおお…!わたしのバカ!昨日は薔のお胸をいっぱい舐めさせてもらえたからって、あんな夢を見ちゃうなんて!) 宿題中にどうしても彼の胸ばかり見てしまうナナは、真っ赤になって心で悶絶した。 とてもではないが、勉強に集中などできない。 …………いったい、どんな夢を見たんだ? (あああああんなことやこんなことをしちゃったよ!今もしたくて仕方ないよ!) だからどんな夢を見たんだ?についてはさておき、ナナは我慢がならず勉強を教えてくれている彼の胸を服の上から凝視した。 近くにあったら見てしまう……致し方ないエッチな心理である。 「どうした?ナナ、熱でもあんのか?」 「ぎゃーっ!そんなに近くに来ちゃダメです!色っぽい!」 「……あ?」 様子を心配した薔はおでこに手を当てようとしたところ、ナナは全力で本音の声を上げた。 特に避けたりはしなかったため、おでこに手は当てられていた。 「だいぶ熱いな…」 「すみません!今も目がいっちゃって困ってるからだと思います!」 「おまえまさか、熱のせいで意識が朦朧としてんのか?」 「いえ!はっきりしておりますし、元気でございます!」 彼の心配をよそに、彼女の興奮は止まらない。 なぜなら、先ほどよりも近づいてしまったからだ。 「元気ついでに薔にお願いがあるのですが、よろしいでしょうか?」 「これ以上は無理そうならベッドまで運んでやるぞ?」 「えええっ!?このひとエッチすぎるーっ!」 「俺は一言もエロいことなん言ってねえ…」 ナナは本日も大胆なおねだりをするつもりなのか、ただ心配をしているだけの薔の台詞のほうが健全そのものって、ある意味珍しい、のか? 彼はちょっとだけ、雰囲気が険しくなった。 そのなかで、ナナはお願いとやらをしてしまった、至って元気なので。 「わたしに小説の書き方を教えてくださいっ!」 と。 予想をするに、ヒロインはやはり猛者の域に達している。 「小説って、おまえ……」 「違いますよ!?こけしちゃんのような小説ではないんです!ただ、わたしが見た夢を小説にしてみたいだけなんです!」 薔の雰囲気はさらに険しくなり、ナナは言い訳をしているようでいて墓穴を掘っている。 「どんな夢を見たんだ?」 急に落ち着いた薔はさらっと、聞き返し、 「あのですね……薔をベッドに縛りつけまして、お胸をいっぱい舐めていると薔がそれはそれはエッチなお声を上げてくださったり、エッチな表情をたくさん見せてくださるというもんのすんごく素晴らしい夢をですね……見てしまったんです……」 もじもじするナナはばか正直に応えてしまった。 「お仕置き決定だな……」 「えええ!?小説の書き方は教えてくださらないんですかぁあ!?」 びっくり仰天のナナはばか正直さが幸いして、先日もされたばかりのお仕置きタイムと相成った。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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