※※第280話:Make Love(&Slinky).172
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 ちなみに、乙女たちが女湯の脱衣場にておっぱい揉み揉みで戯れたのは、ハリーのエクストリームアイロニングツアーで山梨にお泊まりの際の話です(※F・B・DX参照)。
 エロ親父愛羅も参戦しておりました。


 「まあまあ、暮中、ここは穏便にいこうではないか。要するにあれだろう?」
 「あ?」
 なんだかんだでラブラブモードに収束したと思っているゾーラ先生は、せっかくの一日旅行なのだからという軽い気持ちで、今言っちゃダメなやつを言ってしまった。

 「仕返しは私にすればいい話だろう?」

 と。








 ……仕返しは私にすればいい話だろうぅぅ?……ぅぅ?……ぅぅぅ?

 思いっきり反芻されたこけしちゃんはすぐに、妄想が追いつかず許容量オーバーした。
 阿呆はどこまでいっても阿呆だと判明した薔は、容赦なく眼鏡をぶち割りたくなっている。


 がくぅぅぅっ……

 「桜葉!?どうしたんだ!?」
 「こけしちゃ――――――――――んっ!?」

 腐のつくほうの夢の国へいざなわれたこけしちゃんは、シートベルトはもちろんしたままぶっ倒れた。
 先生の返しがなければここまでにはならなかったが、とにかく救済すべく醐留権はいったんコンビニの駐車場にベンツを停めた。



 「よし、俺たちはこっから歩いてくぞ?」
 「えっ!?でもこけしちゃんが……」
 「桜葉には阿呆がついてんだろうが。」
 「あ、それもそうですね!」
 この隙に、ふたりぶんの鞄と彼女の手を掴んだ薔は逃亡ならぬ愛の逃避行を図った。
 阿呆で通じたナナは巧いこと彼に連れ去られる。

 そもそもの話、真っ先に種を蒔いたのはヒロインであろうに。




 「水でも買ってくるかい!?」
 「大丈夫ぅぅぅ……それよりぃぃ、要先生ぇぇぇ……彼氏がぁぁ……逃げたぁぁぁ……」
 「わけがわからないのだが、要先生はたまらないね!」
 ひたすら彼女の心配をするゾーラ先生は絶好調に、イケナイ教師への道を歩んでいる。
 心配と“要先生”についての興奮で、逃げた生徒たちを引き留めていられる余裕などこれっぽっちもなかった。





 「あれ…?要さん今日は旅行のはずじゃあ……」
 見慣れたベンツが駐車場に停まったので訝しげにしている羚亜は、今日もコンビニでアルバイトに励んでいた。
 歩き方がどこかぎこちないのは、昨日愛羅にメントール入りのコンドームを使われまくったからだった。
 スースーする感じが残っているわけではないのだけど、未だ敏感になっている気がして困っている。

 そんな羚亜は温泉旅行には行かなくていいことを、この上なくありがたく思っていた。

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