1/3ページ目 ジロたんとにゃんこ 侑士が言った。 「ジロちゃん、すまん!!今日は、一緒に帰れへんねん。」 なんだよー 毎日一緒に帰ろうって、一緒に暮らす時に約束したのに…… 侑士の嘘つき。 だから、俺は一人で帰ることにしました。 「侑士の家ってこんなに遠かったっけ?」 『みゃー……』 「んー?」 帰る途中、公園の中から鳴き声が聞こえ、ジローは公園の中へと足を踏み入れた。 『みゃー……みゃー……』 ガサガサ…… 「あっ猫だ……」 鳴き声のする茂みの方を覗くと、そこには子猫。 どうやら、捨てられたらしい。 ジローは、直ぐさま子猫に近寄る。 『みゃー……』 子猫は、ジローに擦り寄り懐く。 「かわE〜♪ちょっと待って……確か、パンがあったはず……あった!!ほら……」 ジローは、鞄を漁りパンを取り出すと小さくちぎって子猫に食べさせた。 そして、ジローは時間を忘れて子猫と戯れてると、いつの間にか辺りは真っ暗になっていた。 ♪〜♪〜♪〜♪ そこに、ジローの携帯が鳴る。 着信相手は、忍足だ。 「もしもし〜?」 『ジロー、どこに居るん?もう夜やで。早く帰ってきぃ。』 「あっうん。」 『みゃー……』 携帯を切り、帰ろうとすると、ジローの足に子猫が纏わり付いてきた。 「うっ……ι連れて帰れないよι侑士に怒られるC〜ι」 『みゃー……みゃー……』 子猫は、全くジローから離れようとしない。 「しょうがないなー俺がE〜って言うまで出てきちゃダメだからね。」 『みゃー♪』 ジローは、子猫をリュックの中に入れると侑士が待つ家へと向かった。 忍足宅━━ ガチャ。 「ただいまー……」 「お帰り。寄り道せんと、ちゃんと真っ直ぐ帰って来なアカンやん。」 「ごめん。」 家に帰ると、すぐ忍足が出てきて軽く叱られる。 「ほら、着替えてきぃ……」 『みゃっ!!』 「あっι」 苦しくなったのか、子猫はジローのリュックから顔を出し、忍足と目があった。 「出てきちゃダメって言ったのにぃ……」 『みゃー……』 子猫は、スリスリとジローにほお擦りをする。 「ジロー……勝手に連れて来たらアカンやろ。元の場所に戻してきぃ。」 「うっιねー飼い主ちゃんと見つけるから、それまで飼っちゃダメ?」 「アカン。」 「俺、ちゃんと面倒みるから!!」 「アカン。早く返してきぃ。」 忍足は、断固として許さずジローに子猫を元の場所に戻すようキツく言う。 「……侑士なんか嫌いっ!!」 バタンッ!! 「あっコラっ!!」 ジローは、子猫を抱きしめ走って家を出た。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
[編集] |