1/1ページ目 ヒ「おはよう!サトシ!」 彼女の声に目を覚ました俺は まだ眠い目をうっすら開ける。 ――ヒカリ。 俺の愛する人。 彼女はその名の通り 朝日に照らされ 光り輝いていて、 一層美しく見えた。 その光景は夢か現実かも わからなくなるほど幻想的だった。 そして彼女はあいつの元へ向かう。 朝食の準備をしているタケシ。 彼といるときのヒカリは 心からの笑顔で。 どんなときより楽しそうで。 すごく可愛くて… ヒカリがタケシのこと 誰よりも好きだということがよくわかる。 仲良く会話する2人。 そんな光景、本当は見たくなんかない。 けどヒカリをいつまでも 見つめていたくて。 俺の胸に複雑な気持ちが広がった。 ――そして俺たちは今日も歩き続ける。 途中、突然雨が降りだした。 ヒ「や−ん…髪が広がっちゃう…」 サ「気にすんなよ、そんなの。」 ヒ「そんなのって何なのよ−!髪は女の命なのよっ!」 俺の一言で怒りだすヒカリ。 …怒ってても可愛い。 タ「ほら、ヒカリ」 タケシが、ヒカリに タオルを差し出した。 ヒ「ありがとうっ、タケシ…」 ヒカリは頬を染め、タオルを受け取った。 胸がずきずきした。 ヒカリはタケシを見つめ 顔を真っ赤にしている。 タケシもヒカリを見て にっこりと微笑んだ。 そして、ヒカリは タケシの腕にギュッとしがみついた。 俺の心になにか冷たいものがささった。 タ「どうした?…ヒカリは甘えん坊だな、よしよし」 タケシもヒカリの小さな肩を包み、抱き寄せた。 雨は止まない。 少しの間ヒカリを抱いていたタケシは そっとヒカリを離した。 タ「…よし!雨も止まないし、近くのポケモンセンターにでも行くか!」 こうして俺たちは 雨の中をまた歩き始めた。 俺は目頭の熱い雨で 前が見えなかった。 雨がすべて流してくれたおかげで、 俺は誰にも気づかれずに 泣くことができた。 この想いと涙は 雨に流され、 誰にも知られずに 見えなくなっていった。 end [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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