novel

KISS
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サトシと付き合い始めて2週間。


突然の告白に驚いたあたし。
けれどすぐにOKした。
あたしもサトシのこと
大好きだったから。



…でもサトシってば、あたしより
ポケモンのほうが好きなんじゃないの?


こないだだって
ポケモンたちに夢中で
あたしとの約束
すっぽかして!



―ほんとにあたしのこと
好きなの?



そんなある日。
このあいだの埋め合わせ、ってわけじゃないけど
再びデートの約束をした。


いくらサトシでも、
今日こそは来てくれるよね♪


あたしはとびっきりお洒落して
待ち合わせの場所に行った。



しかしサトシは
10分、20分経っても現れない。
あたしはだんだん
いらつきを覚え始めた。


ヒ「サトシってば〜…何やってんのよ…」


その時だった。


サ「ハルカ、お前また強くなったな−!さっきのバトル、ヒヤヒヤしたぜ!」


ハ「ま−ねっ!そのうちサトシに勝っちゃうかも!」


―ハルカとサトシだった。
2人はバトルをしてきたようだった。



どうして。どうしてよ…!

あたしは頭より先に
体が動いていた。



気がつくとサトシのほうに
足が向かっていた。そしてサトシの前までくると



バチン!!!!



あたしはサトシのほっぺを
思いっきりビンタした。



サ「……っヒカリ…」



サトシはぶたれたほっぺを
押さえながら、
あたしとの約束を思い出し
ハッとしていた。


キョトンとするハルカとピカチュウ。
いきなりの目の前の光景が
理解できていない。


あたしは涙がでてきた。
胸がものすごく苦しくなった。


ヒ「サトシの…ばかぁっ…!!!!っ…もう知らないっ…」


涙はどんどん溢れてくる。

あたしはその場を
走り去った。



サ「おい、待てよヒカリ!!!」



サトシが追いかけてくる。


あたしは立ち止まらない。
後ろも振り向かない。



しかしサトシはすぐに
あたしに追いついた。




ギュッ



あたしは背後から
強く抱きつかれた。



サ「ヒカリ…ごめんな…ほんと、ごめん…」



…冗談じゃないわよ!
ごめんで済むと思ってるの!?



あたしはますます
涙が溢れてきた。



ヒ「あたし…ひっく、サトシがぁ…っ、大好きで大好きで!!しょうがなくて…」


あたしは自分が何を言ってるか
わからなかった。

ヒ「こないだだって…あたし、っすっごく楽しみにしてたのにい!!!!」


ヒ「あたしのこと…全然見てくれないじゃない!!!!…ふええええん」



サトシにもっと
見ててほしい。
それがあたしの一番の
気持ちだった。



サトシはより強く
あたしを抱きしめた。



サ「…俺、どうかしてた。最低だ。もうお前との約束以外にもう予定なんか入れないから…。お前がいちばんだから。」



あたしはようやく落ち着いてきた。



サ「ごめんな。俺もうヒカリを泣かせたりしない。」



サトシはそう言って
あたしのほっぺを右手で包んだ。



そして、誓うように
あたしの唇にサトシの唇を重ねた。



それは、ちょっぴり切なくて


でもとっても優しい




あたしたちのファーストキスだった。




(ずっと見ていたハルカとピカチュウ)


ハ「サトシ大胆かも〜…//」
ピ「ピカチュ…//」


end


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