北朝鮮の弾道ミサイル(種類)



■ 北朝鮮から見た射程

射程:1000km:九州→四国→近畿→北京
射程:1500km:沖縄→東京→北海道
射程:4000km:ミャンマー→フィリピン→グアム
射程:6000km:インド→東南アジア→アラスカ
射程:8000km:北欧→モスクワ→中東→豪州北部→ハワイ
射程:9000km:欧州→エジプト→豪州南部→カナダ
射程:10000km:アメリカ西部と北部
射程:12000km:アメリカ全域→中央アフリカ
射程:14000km:北米全域→アフリカ全域
射程:17000km:南米南部以外全て
射程:20000km:地球全域が射程圏内になる



■ 北朝鮮の弾道ミサイル

◆テポドン1型
2段式液体燃料:全長27.0m:幅1.3m:射程 2000〜5000km
◆テポドン2型
3段式液体燃料:全長30.0m:幅2.2m:射程 4000〜6000km
◆テポドン2派生型
3段式液体燃料:全長30.0m:幅2.4m:射程 6000〜10000km

◆トクサ
1段式固体燃料:全長6.4m:幅0.65m:射程 160km
◆スカッドB
1段式液体燃料:全長10.9m:幅0.9m:射程 300km
◆スカッドC
1段式液体燃料:全長10.9m:幅0.9m:射程 600km
◆スカッドER
1段式液体燃料:全長12.8m:幅0.9m:射程 1000km
◆ノドン
1段式液体燃料:全長15.6m:幅1.3m:射程 1000〜1500km
◆ムスダン
1段式液体燃料:全長12.0m:幅1.5m:射程 2500〜4000km
◆火星12
1段式液体燃料:全長16.5m:幅1.5m:射程 4000〜6000km
◆火星13
3段式液体燃料:全長18.0m:幅2.0m:射程 ????km
◆火星14
2段式液体燃料:全長19.5m:幅1.7m:射程 8000〜10000km
◆火星15
2段式液体燃料:全長22.5m:幅2.4m:射程10000〜13000km

◆北極星1(海中発射型)
2段式固体燃料:全長8m:幅1.4m:射程 1000〜1500km
◆北極星2(地上発射型)
2段式固体燃料:全長9m:幅1.4m:射程 1200〜2000km



■ 素人解説


◆テポドン
北朝鮮で一番大きなミサイルもしくはロケット。テポドン1号(白頭山1号)テポドン2号(銀河2号)テポドン2号派生型(銀河3号)と呼ばれそれぞれサイズが異なる。計6回発射され2回失敗しているが4回は日本列島を越えている、最初の1998年発射により日本は迎撃ミサイルや偵察衛星の必要性に迫られた、2001年H2Aロケット完成、2003年に偵察衛星を打ち上げている。但しテポドンは弾道ミサイルとしては扱い辛く、衛星の打ち上げ以外では使われないと思われる。因みに第1段はノドンミサイル第2段はスカッドミサイルを元にしている。


◆トクサ
北朝鮮で一番小さな弾道ミサイル、全長6.4mでドラム缶を縦に7缶積むと同じ位になる。射程は160kmなので韓国もしくは在韓米軍を対象としている。固体燃料なので保存や持ち運びが容易、但し小さいので核弾頭の小型化が必要。元はソ連のOTR-21短距離弾道ミサイル。


◆スカッド(火星5号:6号:9号)
土管を縦に6個積むと同じ位になる。スカッドB・C・ERの3タイプがある。ER以外は弾頭が分離せずそのまま着弾するので距離も速度も命中制度も悪い、逆にERは胴体と分離するので射程が1000kmになり、日本の九州・四国・近畿また中国の北京も射程圏内になる。但し液体燃料なので燃料の入れ換えやメンテナンスが重要になる。元はソ連の短距離弾道ミサイルで各国が独自の改良をしている。


◆ノドン(火星7号)
日本を攻撃するために開発されたと言われ、日本のほぼ全域が射程に入っている。前述のスカッドミサイルを拡大改良したミサイルであり、スカッドと同様に【安定翼】が付いている、スカッドERと同じく弾頭は分離する。打ち上げは順調でイラン・パキスタン・リビアなどに輸出していたとされる。日本を攻撃するなら一番現実的なミサイルと思われ、核弾頭だけでなく大量に有るとされる化学兵器や生物兵器の散布に使われることも想定しなければならない。液体燃料だが300発以上有しているとされる。


◆ムスダン(火星10号)
射程4000kmでグアムの米軍基地まで届く。ソ連のR-27潜水艦発射型弾道ミサイル(SLBM)を陸上型にしたもので中距離弾道ミサイル(IRBM)となる。イランに19発売ったとされるが、北朝鮮の発射実験では8発中1発しか成功してない。SLBMの研究には役立ったと思われる。液体燃料。


◆北極星1(KN-11)
新型の潜水艦発射型弾道ミサイル(SLBM)2段式固体燃料。発射する際、水の抵抗を少なくする為に先端が細くなっている。射程は1000km以上とされる。固体燃料なので長期間保管でき即応性に優れる。


◆北極星2(KN-15)
北極星1型を地上発射型にした弾道ミサイル。2段式固体燃料。地上発射型なので先端を細くする必要も潜水艦による高さ制限もない、1号より長くなり燃料の増加で射程も2000km近くになる。発射方法は1号と同じくコールド・ローンチ(ガスで筒から打ち上げた後に点火)であり、固体燃料と相まって即応性が高い。キャタピラ式の車両が使えるほど小型で頑丈になっている。


◆火星12(KN-17)
2017年05月14日、高度2111km、距離787km、Jアラート無
2017年08月29日、高度550km、距離2700km、Jアラート有
2017年09月15日、高度800km、距離3700km、Jアラート有

新型の中距離弾道ミサイル(IRBM)全長16.5mもあるが【1段式】なのが特徴。主エンジン1基と補助エンジン4基が付いている。積み荷の重さによって飛距離は変わるが、射程は4000〜6000kmでミャンマー・フィリピン・グアムなどを超える。


◆火星14(KN-20)
2017年07月04日、高度2802km、距離933km(39分間)Jアラート無
2017年07月28日、高度3725km、距離998km(47分間)Jアラート無

新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)全長19.5mの2段式、主エンジン1基と補助エンジン4基が付いている。射程は8000〜10000kmでアメリカで2番目に人口の多いロサンゼルスまで届く、ロシア・中東・欧州・オーストラリアも含む。


◆火星15(KN-22)
2017年11月29日、高度4475km、距離950km、Jアラート無

新型で大型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)全長22.5mの2段式、主エンジンが【2基】に増えてるのが特徴、全体的に太いと感じる。射程は10000〜13000kmでアメリカ全土を狙える、南米以外は大体届く。世界で初めてミサイルに18輪の車両を使用している。


◆火星13(KN-08)
テポドン以来の3段式液体燃料。だが発射された事はない。
改良型のKN-14もあるとされているが詳細不明。



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