人工衛星と墓場


現在あらゆる国の衛星が空を飛んでいるのですが、自力で打ち上げられる国は少ないです。自力とは完全オリジナルのロケットという事です。日本の場合「アメリカに技術供与してもらった」と言う人がいますが、それは液体燃料のNシリーズの事で固体燃料のKシリーズは完全オリジナルです、打ち上がった「おおすみ」は1970年2月11日から2003年8月2日の33年間飛び続けました。因みにNシリーズはケロシン、今に続くHシリーズは液体水素、必要とされる技術が異なります。

1957年10月04日:1:ソビエト連邦……スプートニク1号
1958年01月31日:2:アメリカ………エクスプローラ1号
1965年11月26日:3:フランス …………アステリックス
1970年02月11日:4:日本 ………………………おおすみ
1970年04月24日:5:中国………………………東方紅1号
1971年10月28日:6:イギリス ………………プロスペロ
1979年12月24日:#:欧州宇宙機関 ………………CAT-1
1980年07月18日:7:インド………………………ロヒニ1
1988年09月19日:8:イスラエル………………オフェク1
2009年02月02日:9:イラン ……………………オミード
2012年12月12日:?:北朝鮮……………光明星3号-2号機
2013年01月30日:?:韓国 ……………………STSAT-2C

※ソビエト連邦は崩壊したので現在で言うとロシアやウクライナです。
※欧州宇宙機関は多くの国が参加してますが、基本設計はフランス。
※北は軌道投入に成功してるが、自力と言うより既存ミサイルの組み合わせ。
※韓国は1段目がロシア産でその運用もロシアが行ってるので自力ではない。

1990年04月05日:1:米国 オービタル社 ………… ペガサス
2008年09月28日:2:米国 スペースX社 ……… ファルコン1
2018年01月21日:3:米国 Rocket Lab社 ……エレクトロン
2019年07月25日:4:中国 i-Space社 ………… Hyperbola-1

※こちらは民間企業の独自ロケットです
※Rocket Lab社は米国とニュージーランドの会社です
※ホリエモンロケットはまだ観測ロケットの段階なので…


地球と宇宙にはそれぞれに衛星の墓場があります。宇宙にあるものを「墓場軌道」と言って寿命が近い衛星を高軌道へ投入して運用を終了します。衛星の寿命は燃料によって大きく変わり墓場軌道に向かうまでの燃料も残しておく必要があります。静止衛星があるのがおよそ36000km、墓場軌道はそれより更に200〜300km高い場所になります。

しかし、低軌道にいる衛星は墓場軌道まで行くのに多くの燃料を消費してしまうので、条件が合えば地球に落としてしまいます。そこでよく選ばれる場所がニュージーランドから南東3900kmの南太平洋「宇宙船の墓場」です。宇宙船というか宇宙機というか人工衛星というか…。あらゆる陸地から最も離れている場所(海上)なので、落とす側としても安心ということです。





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