小惑星探査機はやぶさ2


■ 地球スイングバイとは?
簡単に言うと地球の重力を利用して加速&減速することです。空気のない宇宙空間では燃料を点火もしくは噴出することで推進します、減速は機体の向きを真逆にして噴射するか機体前方にもスラスタを付けておきます。いずれにしても燃料がなければ探査機として大きな事は出来ないのですが、ロケットが打ち上げられる重量には限界があり探査機自体が重いので積める燃料は貴重なのです。燃料を使いたくない→加速しないと十数年かかる→機体にも寿命がある→そうだ!地球の重力を利用しよう!
磁石がくっつく要領で地球に接近しその加速で重力圏を脱出したり軌道変更するわけです、燃料消費が抑えられる分リスクが高いのでドキドキな行為です。

【日本】
2003年05月09日:はやぶさ 打ち上げ
2004年05月19日:地球スイングバイ
2005年09月12日:小惑星イトカワに接近(20km)
2005年11月26日:はやぶさ軟着陸
2010年06月13日:はやぶさ帰還&サンプル回収

【欧州】
2004年03月02日:ロゼッタ 打ち上げ
2005年03月04日:地球スイングバイ
2007年02月25日:火星スイングバイ
2007年11月13日:地球スイングバイ
2008年09月05日:小惑星シュテインスに接近(1700km)
2009年11月13日:地球スイングバイ
2010年07月10日:小惑星ルテティアに接近(3162km)
2014年08月06日:チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に接近(100km)
2014年11月12日:着陸機フィラエ着地
2016年09月30日:チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に衝突(落下任務)

【日本】
2014年12月03日:はやぶさ2 打ち上げ
2015年12月03日:地球スイングバイ
2018年06月27日:小惑星リュウグウに接近(20km)
2018年09月21日:ミネルバ-II1投下
2018年10月03日:MASCOT投下
2019年02月22日:タッチダウン1回目
2019年04月05日:クレーター作成 &
2019年07月11日:タッチダウン2回目(3回目は断念)
2019年10月03日:ミネルバ-II2投下
2019年11月13日:出発
2020年12月:地球に帰還(サンプルのみ)

【米国】
2016年09月08日:オサイリス・レックス 打ち上げ
2017年09月17日:地球スイングバイ
2018年12月03日:小惑星ベンヌに接近(19km)
2019年01月01日:小惑星ベンヌに接近(2km)
2019年12月:タッチアンドゴー
2021年03月:出発
2023年09月:地球に帰還(サンプルのみ)

※タッチダウンではなくタッチアンドゴー。小惑星ベンヌは小さく重力も弱いので着地と呼ぶほどの事はせず、接近してロボットアームを使った採取をするようです。



<<重要なお知らせ>>

@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
@peps!・Chip!!は、2024年5月末をもってサービスを終了させていただきます。
詳しくは
@peps!サービス終了のお知らせ
Chip!!サービス終了のお知らせ
をご確認ください。


【日本&欧州】
日本の水星磁気圏探査機「みお」(MMO)
欧州の水星表面探査機(MPO)
2018年10月20日:ベピ・コロンボ 打ち上げ
2020年04月06日:地球スイングバイ
2020年10月12日:金星スイングバイ1回目
2021年08月11日:金星スイングバイ2回目
2021年10月02日:水星スイングバイ1回目
2022年06月23日:水星スイングバイ2回目
2023年06月20日:水星スイングバイ3回目
2024年09月05日:水星スイングバイ4回目
2024年12月02日:水星スイングバイ5回目
2025年01月09日:水星スイングバイ6回目
2025年12月05日:水星軌道投入
2026年03月14日:MPOを探査軌道に投入
2027年05月01日:通常ミッション終了
2028年05月01日:拡張ミッション終了

※水星は太陽に近いので減速しないと太陽に呑まれます、何度も水星スイングバイをして相対速度を合わせていくようです。打ち上げから 2年後(金星)3年後(水星)7年後(軌道投入)9年後(任務終了)という長いミッションになります、日本の「みお」は遠くで水星から発しているらしい磁気圏を観測する予定です。


NEXT→

[ホムペ作成][新着記事]
[編集]

無料ホームページ作成は@peps!
無料ホムペ素材も超充実ァ